9/16に開催された『形意五行槍 特別講習会IN文京』に参加してきました。主催は旺龍堂の小幡師。
形意拳(Xing Yi Quan)の開祖、姫際可(Ji Jike)は槍の名手で、形意拳の代表的な技である『五行拳』は槍術をベースに作られているそうです。その槍術が本講習会で教えて頂いた『形意五行槍』とのこと。
攔・拿・扎
五行槍に先立って、槍の基本的な操法の練習と、「攔」「拿」「扎」という、内転・外転の巻き落としから突き込む動作を練習。
「攔」「拿」「扎」は中国槍術には共通する動作のようですが、形意拳は内家拳なので、大きな動作でなく、内力を使った(見た目は)コンパクトな「攔」「拿」を行なうのが本来とのこと。今回は初心者向けなので、基礎的な動作で教えていただきました。
立ち方や歩法は形意五行拳とほぼ同じらしく、私は見よう見まねで*1。
形意五行槍
五行槍は套路ではなく「劈槍」「崩槍」「鑽槍」「炮槍」「横槍」という5種の槍の操法で、それぞれ若干のバリエーションがあります。
それぞれ順番に、対応する形意五行拳の紹介*2に続いて槍の操法の解説、そして練習という流れで進んでいきました。個々の技だけでなく、前に進んで折り返すときの「回身法」もそれぞれに決まっており、たった5種類とは言えないボリュームでした。
まず長柄の武器をちゃんと扱う(腕力でなく体幹で扱う)ことが難しく、さらに「炮槍」の穂先を回転させる動作などはとても一朝一夕ではできないものです。
人数も多かったので、練習は3班に分かれて順番に。つまり見取り稽古の余裕があったのですが、槍の扱いになかなか慣れないこともあって順番を通すだけで精一杯。
所感
小幡師は、武器術に共通する事項として、丹田・腰の気を充実・安定させ、他は柔らかく使うということを強調されていました。
私、刀より重いものを振り回したことが無かったもので、(さすがに槍に振り回されることは無いものの)腕力で振っている感触がありました。より良い身体の使いかたを身につけるためにも、しばらく公園などで稽古していこうと思います。また、そんな目的で練るのにちょうど良いボリューム*3であるように思いました。
書き忘れていたので追記。純粋に、武器術楽しいです。長柄を振り回すの楽しいです。
参考
小幡師による形意五行槍の動画
小幡師の師である趙玉祥老師のDVD。内家拳の「攔」「拿」「扎」についてや、梅花槍の表演が収録されています。
- 出版社/メーカー: BABジャパン
- 発売日: 2000/01/26
- メディア: DVD
- この商品を含むブログを見る